カナダ留学のメリットとデメリット
カナダは留学費用が比較的安価で、また治安もいいことから日本からの留学人気が高い国の一つです。
しかし大変国土が広いため、選ぶ都市によって学生生活の過ごし方が大きく異なるので事前の下調べは必ず行っていきましょう。こちらでは、カナダの基本情報や留学先に選ぶメリットやデメリットをご紹介していきます。
カナダ概要
カナダは、10の州と3の準州を持つ北アメリカ大陸北部に位置する国です。カナダのすぐ下にはアメリカ合衆国が位置し、国土面積はロシアに次いで世界第二位の広さを誇るとても大きな国です。首都は「オタワ」で、赤いメイプルリーフの国旗で知られています。もともと先住民族が住んでいる国でしたが、途中イギリスとフランスにより植民地化されたことにより、公用語は英語とフランス語が用いられています。
議会は連邦制を採用しているため、「カナダ連邦」「カナダ連邦政府」とう呼び名が使われることもあります。
カナダの気候
太平洋側の西海岸沿岸部を除いて、その広い国土のほぼ全域が亜寒帯・寒帯に属しています。日本と同じように四季があり、年間降水量は少ないため、夏は湿気が少なく過ごしやすい気候・気温の地域が多数を占めています。バンクーバーやビクトリアがある太平洋に接する西海岸では、暖流の影響で夏は涼しく晴れる日が多いですが、逆に冬は暖かく雨が多い気候です。トロントやナイアガラなどのエリアは、夏は比較的湿度が高く蒸し暑くなりますが、冬はマイナス10〜30度以下まで気温が下がる超極寒地帯です。モントリオールやシャーロットタウンについては、夏場気温が高いですが湿度が低いため過ごしやすく、冬は降雪がありますが海流の影響で内陸部ほどひどく冷え込むことはありません。最も北部に向かえばツンドラ(永久凍土)が広がる超極寒地帯です。
カナダの人口上位都市
- トロント(オンタリオ州)
- モントリオール(ケベック州)
- カルガリー(アルバータ州)
- オタワ(首都)(オンタリオ州)
- エドモントン(アルバータ州)
- ミシサガ(オンタリオ州)
- ウィニペグ(マニトバ州)
- バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)
- ブランプトン(オンタリオ州)
- ハミルトン(オンタリオ州)
の順となっています。オンタリオ州やアルバータ州の人気が高いようです。
カナダで人気の観光都市
バンクーバー
大都市の中でも歴史を色濃く残す場所として最も人気が高いです。
賑やかなパブが立ち並び、大きな公園や森、巨大な吊り橋や美術館、2010年冬季五輪が開催された会場など見所満載です。
トロント
スイス人が管理するニューヨークのような街だと一般的に言われています。世界クラスの劇場やショッピングを楽しめます。また、フレンドリーな人々なので、旅先での会話も楽しいものになるでしょう。整備された美しい町並みで、都会的な雰囲気を楽しめます。
ケベックシティ
ケベックシティは城塞都市です。城塞都市とは、城壁で周囲を囲み堅固に防御した都市のことですが、観光客でも気軽に足を運ぶことができます。シタデルではカナダ軍のセレモニーを見学することもできます。
ナイアガラの滝
世界的に有名なナイアガラの滝があるのはここ、カナダです。その大迫力の滝壺のすぐそばまで行くことができます。ポンチョを身にまとい、霧の乙女号に乗り込んで滝つぼに近づくと、水しぶきでびしょ濡れになります。それ以外にもクリフトンヒルの繁華街には、観光客向けのアトラクションやレストランが豊富にあります。
ビクトリア
イギリス植民地時代の雰囲気を色濃く残す、ヨーロッパ的な街並みが広がるエリアです。クラシックなスタイルの町ですが、年月とともに本格的なカフェバーや個性的なレストランが増えてきました。カナダで最もサイクリングロードが整備された町なので、観光に訪れた際はぜひ自転車で巡ってみましょう。
カナダ留学の特徴
1.カナダ概要でご紹介したように、カナダは英語とフランス語二つの言語が公用語となっています。フランス語は東側に位置するケベック州のトロントやオタワで主に使われています。カナダで話される英語は、隣接しているアメリカ英語の影響を受けていますが、イギリス統治下にあったこともありスペルはイギリス式を採用している場合が多くあります。フランス語なまりの英語を話す方も多いです。中華系の移民も多いため、アジア圏の食材も手に入りやすいです。
フランス語と英語2つの言語取得も可能
先ほど5.カナダ留学の特徴で触れたようにフランス語も公用語に含まれているため、フランス語も同時学習しやすい環境です。
幅広い年齢層が留学している
カナダは、中学生留学・高校生留学・大学生留学・ワーキングホリデー・シニア留学など、幅広い年齢層から支持されており、様々な留学スタイルが用意されています。
カナダ留学のメリット
ワーキングホリデーの制度が充実している
アメリカにはワーキングホリデー制度がありませんが、カナダでは最大1年間のワーキングホリデーが可能です。ワーキングホリデーとは、18歳から30歳までの日本人に与えられるビザで、最大1年カナダ滞在が可能になるものです。その1年間の間で、最大6ヶ月間学校に通うことができる上、就業や観光・ボランティアなどやりたいことを自由に行えます。カナダのワーキングホリデー制度は1987年から始まり、年間6500人を上限に日本人に許可証を発行しており、例年6500人の上限に達しています。ワーキングホリデーは、現地で働くことが可能なため、留学費用を稼ぎながら勉強をすることができるので、この制度を利用する方がとても多いです。オーストラリアでは年間10000人もの日本人にワーキングホリデーを許可しています。就業することでより実践的な英会話を行うことができることもワーキングホリデーの人気の理由でしょう。
治安がいい
自然豊かで、様々な移民を受け入れる温厚な国民性で、銃規制があるため銃の個人所有が認められておらず、比較的治安がいい国です。
学費が安い
アメリカやイギリスと比べ、語学学校の学費が比較的安く、住居費や生活費もアメリカやイギリスよりも安価。留学のトータル費用は安く抑えられます。また、カナダ人は余暇中、自然の中で過ごすことが多く、あまりお金を使ったアクティビティはしない人が多いです。そのため、交際費もあまりかかりません。
カナダ留学のデメリット
都市によっては極寒だったり約半年もの間雨の日が多くなる
留学人気の高いバンクーバーは過ごしやすい気温ですが、秋から冬にかけて雨が非常によく降り晴れ間にあまり恵まれません。約半年も続くどんよりとした気候のせいで気分が落ち込んだり体調を崩しやすい方も。適度に観光したり運動したり、気分転換をしながら過ごしてみてくださいね。
また、東側のトロントやモントリオール、ケベックシティでは冬は大変寒さが厳しく毎日氷点下の気温になります。マイナス30度まで下がることもあるので、留学中に冬を迎える場合はしっかりとした防寒着を用意して行きましょう。
物価が高い
移民が多く様々な人種が行き交うカナダですが、その移民の急増により住宅価格が高騰し、シェアハウスやホームステイ費用が影響を受け価格が上昇しています。しかし、生活必需品には消費税がかかりません。その他の購入品にの消費税は10〜14%程度です。(州によって税率が異なります。)また、カナダはチップ文化のため15%前後のチップも別途必要になります。
航空券が高い
途中帰国しなければならない場合も、日本までの移動時間が長く航空券が高いことをリスクとして考えておきましょう。
日本人が多い
日本人からの留学人気が高いため、どうしても現地で日本人に出くわすことがあります。困ったときは助けになりますが、本気で英会話を身につけるなら日本語から少し距離を置いた方が習得が早くなります。日本人同士で集まりすぎないよう、注意を払いたいですね。
まとめ
カナダはワーキングホリデー制度を採用しており、働きながら留学することができます。比較的過ごしやすい気候ですが、都市によっては冬場しっかりとした防寒の準備が必要です。移民が多く、多様性を認める国なのでアジア人も過ごしやすい国です。物価は高いですが、ワーキングホリデーを利用すれば、費用面の心配を抑えることができます。治安も比較的いいので、初めて留学する方も安心です。フランス語と英語の二か国語習得を考えている方にオススメです。自然が多くゆったりとした国民性です。
いかがでしたでしょうか。こちらではカナダ留学に関する概要をまとめました。もっともっとカナダ留学について知りたい方は、お気軽にLIT留学にご相談ください。お電話、メール、ライン@、Instagram、twitter、どちらからでもお気軽にお問い合わせください。